日本体育学会・徳島大会で発表しました。
脳の血管は動脈二酸化炭素分圧の上昇により拡張します。その拡張反応は、動脈硬化により低下します。一方、運動習慣により拡張反応性が高まるかどうか、ポジティブな結果もあり、そうでないものもあり、研究間で結果が異なります。今回、私は近赤外線分光装置を用いて炭酸ガス負荷により脳血管の拡張反応性を評価し、全身持久力とどのような関係にあるのか、相関関係が得られるか、検証しました。近赤外線分光装置を用いた点が他の研究との違いです。この方法は、複数の箇所を同時に測定することができ、経頭骸超音波法では血管を探すのに困難な場合もあるのに対し、近赤外線分光装置はより簡易に測定できる点も有利な点です。結果として、若年男性では炭酸ガス負荷による脳の血管拡張反応は全身持久力の良し悪しに関係ないことが明らかとなりました。

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